新作
2025.11.7
S2508「ナロータックスカート」
秋冬に向けて、前スカートにタックのあるすっきりとした縦長のIラインシルエットのナロースカートを作りました。
秋冬はコートやニットなどのトップスにボリュームが増すので、こんなすっきりとしたボトムが必要かなと思いました。
完全なストレートではなく、少し裾広がりのシルエットです。タックもあるので身体のラインを拾わず適度なゆとりがあってリラックスした履き心地です。
ウエストの仕様がストレートベルトなのも、ウエストでスカートが固定されてシルエットがしっかりとキープされてシャープに見えます。
前ファスナーあきのサイドチェンジポケットのデザインは、スラックスのようなメンズライクな雰囲気もあります。
裏地パターンを使ってウール素材で作ると存在感のあるスカートに、裏地なしでリネンやコットンなどで作ると暑い季節に爽やかなスカートになりそうです。
季節を問わずに色々な素材で作りやすいスカートだと思います。
ダークグレーの素材は綿とレーヨン混のコーデュロイです。中畝で中厚程度の厚みですが、レーヨン混なので硬過ぎず、しなやかさもあるのでシルエットも広がらずに身体に沿う柔らかい雰囲気に仕上がりました。
パンツに使われる太めで適度に厚みのあるコーデュロイで作る場合、ハリでシルエットがしっかりと出ても、裾がそれほど広がるシルエットではないので、横に広がる心配はありません。
最近はコーデュロイでも綿だけでなく、ポリエステルやレーヨンなど様々な種類で風合いの違うものも多くなってきています。綿だけよりも柔らかく仕上がり、暖かみもあるのでお薦めです。
艶のある黒はウール100%のギャバ素材です。中厚程度の厚みで密度が高めの綾織り、やや肉厚で硬過ぎず、適度なハリとしなやかさがあります。
素材のハリ感でナローシルエットをキープしつつ、身体の動きにしなやかに沿う上品な仕上がりになりました。
ウールギャバジンのメリットは、制服に使われるなど丈夫で耐久性の高さであり、長持ちする服地と言えます。
着るごとに毛羽が落ちて艶が増す、古さが感じられないなどと言われているウールギャバですが、実際に何年も着てみると、スカート全体に艶が増してきていて古さを感じません。秋冬の定番素材になっています。
他にも気になる素材としては、ホワイトデニムやチノなどです。少しカジュアルな雰囲気に仕上がるので、抜け感のあるトップスと相性が良さそうです。
詳細は「catalog」のページの「skirt」のページをご覧下さい。

