Q&A


Q

立体裁断て、どういうもの?文化式や囲み製図法と違うの?

A

パターンは、囲み製図と立体裁断では、全くシルエットが違います。立体裁断は、肩の丸み、筋肉のつき方、ドレープが、動いた時にどうなるのかなど、3次元で彫刻の様に体の丸みを考えて、2次元にするのです。 囲み製図は平面的になります。立体裁断では、人間の普段の体に近い服になり、それをたたもうとするとたたみにくい服になります。囲み製図はたたみやすい服です。

Q

サイズが選べません。

A

「SIZE」のページをお読み下さい。ご自身で選ぶ場合は、お手持ちのお気に入りのお洋服と、仕上がり寸法を比較して近いものをお選び下さい。「SIZE」のページに掲載されています採寸データをメールでお送り頂ければ、弊社でお薦めをさせて頂きます。お薦めを聞いた上で、ご自身の好み、重ね着の程度、作る予定の生地の厚みなどを考慮して決定されるのがよろしいかと思います。

Q

サイズ表のBLとかHLは、出来上がった服のサイズ?人の身体を計ったもの?

A

洋服の寸法です。

Q

初心者でも作れますか?

A

当研究所のお客さんはほとんどが初心者に近いです。その為に、詳しく書かれた説明書が付いています。これは当研究所オリジナルで、洋裁の本とは違います。パターンは縫い代付きで、説明書は洋裁的でなく、既製服の作り方(アパレルの工場での縫い方)を基準としています。アパレルの工場で働く人は、ゆっくりと洋裁的にやっていたら仕事になりません。この説明書を読んで順番通りに進めてきれいに仕上がったという方が多いです。それでも分からない方には、メールで何度でもお答えしています。

Q

ARボディでパターンを作っているんですか?

A

当研究所はボディ9ARに全部を合わせていません。HLの長さ(WLからHLまで)も少し違います。ボディは標準の体型を選んで決めて、それに面を作りやすいように、なだらかに肉付けをしていっているんです。よくボディをご覧頂くと分かりますが、前中心WLが少しくびれています。実際の人間はその位置がWLとしてへこんでいる事はすごく少ないです。お腹が出ている人でなくても、細身のモデルなどにしても水平または反り身ですので。ボディのように作ると生の人間には合わない事が多いです。例えば、お腹は食事などでも動きますが、BC、WLは変わらないとか。パターンはそのパタンナーがどうしたいのか?がとても大切です。その人の考え方が出ます。生の人間とボディは違います。人間とボディの違いを考えた上で利用して使っています。ボディに均等にゆとりを入れるという作り方はしません。あくまでも支えで使っています。

Q

「AR」体型とは?

A

「AR」体型とはJIS規格による標準体型の事です。他に「BR」体型(ぽっちゃりさん型)、「AT」体型(やせ型)があります。

Q

縫い代付いているんですか?縫い代ってどうやって縫ったらいいの?

A

パターンは縫い代付きです。既製服(アパレルの工場での作り方)と同じ作り方です。切りびつけなどしない縫い方です。まず、マチ針で止めて、ミシンに付けるアタッチメント(ステッチ定規、市販されています)で、縫い代の幅を合わせて縫います。アパレルの工場では、出来るだけ早くきれいに縫えるポイントを抑えて洋服を作っています。縫い代付きで縫ったことがない方も、慣れるまで難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばこちらの方が簡単にプロの仕上がりになります。合印や角の所にのみ、チャコで更に印を付けても良いですね。

Q

縫い代無しで両面チャコペーパーとルレットでの印付けしかした事がありません?

A

ハサミで合印に3~4ミリ位の切込みを入れます。ほつれやすい場合は、チャコペン、糸印、付けやすい方法で良いのですが、必ず合印は付けておきましょう。縫い代無しでのやり方は手間がかかり、縫い合わせるのも、正確にチャコの線どうしを合わせるのは大変難しく、完成度も低いものにしかなりません。

Q

荒断ちとは?どうするの?

A

荒断ちとは、芯を貼る時は生地が縮んだり寸法が狂いやすい為、少し大きめに裁断しておいて、芯を貼ってから正確に裁断する事。どれくらい縮むかは生地によって違います。初めに布と芯で試し貼りをした方が良いです。結構縮みがある場合は、荒断ちして下さい。面倒かもしれませんが、見た目や経験だけでは判断できません。完成度の高いものを目指すならば、こうした地道な作業に手を抜かない事です。

Q

伸び止めテープのストレートとハーフバイヤスの違い?

A

ストレートテープは直線など、ハーフバイヤスは衿ぐり、袖ぐりなどのカーブに貼ります。ハーフバイヤスはストレートよりも少し伸びやすくカーブなどきれいに貼れるのですが、直線はストレートで伸ばしたくない所に実際に貼ってみると意味が分かります。また、どちらにも使えるストレッチテープもありますので、こちらの方が使いやすいかと思います。

Q

伸び止めテープの貼り方は?

A

伸び止めテープは引っ張らないようにして、アイロンで押さえるように貼っていけばそれほど縮みません。後はアイロンの温度なども気にして、高過ぎず低すぎず、貼れる温度を試して良い温度を見つけると良いです。

Q

地直しとは?

A

地直しとは、縫い上げてから、布の伸び縮み、タテ糸とヨコ糸の歪みなどが起こらないように、布目を直す作業の事。布はタテ糸とヨコ糸が直角90℃に近い状態が良い状態ですが、耳(布端)が引きつれていたり、ヨコ糸が歪んでいる事が多い。綿、麻、デニム、コーディロイ、ストレッチが入っている綿など、良く洗濯するアイテムの場合は、余計縮みやすいので必ず地直しが必要。
1.水に1時間以上浸けて軽く脱水して干す。
2.アイロンで布目を直して整える。ヨコ糸を1本引いてタテ糸と90℃にアイロンで直す。定規を当ててみると分かる。耳(布端)が引きつれている事が多いので、7ミリ位斜めに切り込みを入れても良い。
ただし、完璧に糸を直す事は難しいので、ひし形などになってなく、すごい歪みがなければ、なるべくタテ糸を真っ直ぐにするようにアイロンを掛ける程度でOK。ヨコ糸も特に歪んでいなければOK。

Q

スレキとは?

A

ポケットの手前側など外からあまり見えない所で使う布で、布が重なるので厚みを出さない為に表地よりも薄い布の事。ブロード位の厚さの布で良い。

Q

芯地の選び方は?

A

芯地がその素材に向いているかは、正確には実際に貼ってみないと分からない。素材の表面によっても貼り付きやすさが違う為、何種類か試し貼りしてみてチェックする。芯地によって仕上がり栄え、雰囲気はかなり違ってくるので、絶対に質の良い芯地で、必ず試し貼りをする事をお薦めします。薄くて低温でも貼り付きやすい芯地が良いのですが、芯を貼りながらもまめに貼り付き具合を確認しながら作業する事。ジャケットなどで後ではがれてきたり、ハリが出ずにシワが出たりすると台無しです。

Q

コバステッチとは?

A

端から0.1センチ位のギリギリのステッチの事。

Q

ロック割りとは?

A

ロック始末して縫い合わせて、その縫い代をアイロンで割る事。

Q

「後高」「後高片倒し」とは?

A

縫い合わせた縫い代を後ろ側に2枚とも倒す事。片倒しの場合は、縫い合わせてからロック始末する。割る場合は、ロックしてから縫い合わせる。アイロンを使う箇所は必ず使うように。

Q

透ける素材の芯地、伸び止めテープのポイントは?

A

伸び止めテープは普通縫い目にまたがらせますが、透ける素材の場合は縫い代から出ないように、縫い代の中にのみ貼る場合もあります。芯地、伸び止めテープとも色が合うもの選んで。

Q

ロックミシンは必要?

A

直線縫いミシンがあれば作ることは出来ます。1つは、縫い代を3ミリ程度アイロンできちんと折って、コバステッチで押さえておくやり方。または(生地にもよりますが)、薄地でしたら袋縫い始末。例えば1.2センチの縫い代の場合、最初に外表で0.5センチで縫ってアイロンで縫い目からしっかり返して、中表の状態で0.7センチで縫う事によって縫い代が隠れる方法があります。あとは縫い代をバイヤステープでくるむという方法もあります。もしジグザグ縫い機能があれば、ロック始末部分をジグザグ縫いで代用しても良いです。

Q

カットソーは4本糸ロックでないと無理?

A

作ることは出来ますが、きれいさと丈夫さの点で完成度は落ちます。4本糸ロックだと、かがりと地縫いも伸びるウーリー糸を使う事で、生地の伸びに縫い目が付いていけるので、丈夫で始末もきれいです。既製服は特別なマシンを使っているのでとても丈夫ですが、近いクオリティーを求めるなら、せめて4本糸ロックは必須だと思います。

Q

何で2枚一緒に縫っているのにずれるの?

A

これはミシンの特性で、下側の送り金(ギザギザの金具)で布を送るので、下側だけ先に進みやすいのです。下側を少し手前に引き気味に右手で押さえて、左手で2枚を一緒に送ると良いでしょう。合印を合わせて、合印から端という風に縫うとズレが少ないです(一度糸を切る事になりますが)。押さえ金(上から布を押さえている金具)にも布を送りやすい種類があります。シリコン押さえは素材を選ばず滑りやすいです。上布送り押さえは皮や合皮などに良いでしょう。縫うスピードは出ないですが。

Q

布の地の目をタテでなくヨコ目にしたら?

A

タテ糸はヨコ糸よりハリがあります。シルエットにボリュームを出したい時などヨコ地の目にします。裁断の際、布目を一方方向でなく方向を変えると、光沢、色、織り目、柄方向、毛並みが微妙に変わったりしやすいので気をつけて。スカート、パンツのウエスト見返しなど、伸びて欲しくない場所も、ヨコ地の目通すと伸びにくいです。

Q

スカート、パンツの丈の調整法は?

A

基本的に裾から平行にカットでOK。縫い代分を忘れずに。これが一番シルエットが崩れない方法です。

Q

サイズの調整方法は?

A

まず、作った洋服とパターンの寸法(仕上がり線の寸法)が、合っているかチェックしてみて下さい。大抵の場合、違っていたりします。意外と縮んだり、伸びたりしている場合が多いです。
例えばパンツの場合
1.前ウエストライン
2.後ろウエストライン
3.ウエストベルトの右前~脇、左前~脇、後の右、左
4.渡り(モモ周り)の前、後
5.裾幅 前、後
6.脇丈
を計ってみて下さい。
合わない原因としては、1.縫い代の幅が違っていた 2.縫っているうちに伸ばしてしまった 3.伸びやすい生地(地直ししていない為に縮んだり伸びたりした)※ウエストラインで1cm位の誤差は許容範囲です。
その上で、サイズを大きくしたい場合は、例えばスカートなどの場合、見返しなどの脇の縫い代を1.2を0.9で(1.0を0.7で)縫うと全体で1.2大きくなります。これ位ですとシルエットも崩れないので、一番簡単な方法です。小さくしたい場合はこの逆の方法でやってみて下さい。1サイズ前後調整できます。これ以上はシルエットに影響が出ます。

Q

布の地の目をタテでなくヨコ目にしたら?

A

タテ糸はヨコ糸よりハリがあります。シルエットにボリュームを出したい時などヨコ地の目にします。裁断の際、布目を一方方向でなく方向を変えると、光沢、色、織り目、柄方向、毛並みが微妙に変わったりしやすいので気をつけて。スカート、パンツのウエスト見返しなど、伸びて欲しくない場所も、ヨコ地の目通すと伸びにくいです。

Q

コンシールファスナーの縫い方のコツは?

A

手芸店で¥100ほどで売っている、コンシールの虫にはまるように溝が2本入っているコンシールファスナーアタッチメントを使って下さい。コンシール付けのポイントは、止まりまで荒ミシンでアイロンで割って、そこにファスナーを合わせてしつけやピンで止めますが、これが縫っている最中にずれると汚くなりがちです。下まで下げて縫おうとすると、止まりの部分からコンシールの長さ+2.5~3ないしファスナーの取手部分が邪魔で縫いにくいです。ポイントは、ステッチを解いてファスナーの取手1番下まで下げておいて、止まりの周り(しつけたものがずれないように!)コンシール用の押さえでで止まりまで縫えば良いのです。それより下には縫わないように。止まり付近は何度も縫い直していると汚くなりがちなので、しつけやピンで止めたままで止まりまで押さえ金を使って縫えばきれいにしつけられます。
コンシールファスナー付けのもう1つのポイントは、伸ばし分がどれ位かという事です。スカートなどの脇の場合、素材によって違ってくる場合があるので、0.4~0.5とかファスナーの長さより付け位置の長さ分短くしてあります。確認するには、縫い代を縫い合わせてアイロンで割ってからファスナーの付け位置の長さ(合印までの)をもう一度計ってパターンの長さと比べる事です。この時、自然に伸びている場合があるので、その時は自然にそこにファスナーを合わせれば良いです。
ファスナーがずれないように縫い代にしつけかピンを止めるかをして、その状態で伸ばし過ぎていないか?イセられてピリついていないか?実際に体の部分の当ててみると良いでしょう。脇や背中中心などカーブがある部分に、伸びないファスナーを付ける訳なので、ファスナーは伸びないけど布は動きがあると伸びるので、伸ばし付けすると、着た時にまわりの布と同じ様にファスナーと縫い合わされた部分が伸びることによって自然にフィットします。ただし、伸びるからといって伸ばし過ぎないように。伸ばしすぎると波状にファスナー部分が浮きます。

Q

テロテロの素材の裁断の方法は?

A

テロテロ素材の裁断は難しいですね。良い方法は、すごく薄い紙、よくグラスなんかを包んであるような薄い紙を敷いて、その上に布、パターンを置いて、重しを上に乗せて、動かさないようによく切れる裁ちばさみで薄い紙と布をパターン通りに切るのがお薦め。自分が動いて布は動かさないように。必ず、ひし形に布を置いて裁断しないようにして下さい。歪んでしまうので。

Q

パンツを作ったのですが股の所にシワがでるのは?

A

まず作ったパンツとパターンの寸法(仕上がり線の寸法)が合っているかチェックしてみて下さい。大抵の場合、伸びたり縮んだりして違っていたりします。特にゆるい場合シワになります。
ただし、パンツは構造上、普通でも足を閉じた状態ではシワが出ます。ジーンズタイプのパンツは、もともと作業着として考えられたもので、股を広げた状態で動きやすく作業しやすく考えられて作られたアイテムです。逆にドレスタイプのパンツは、足を閉じた状態でシワがあまり出ませんが、動きにくいです。大きく運動することを前提として考えていないからです。
パンツで重要なのは、ウエストから足の付け根まで、つまり腰周りのシルエットです。パンツの型紙のヒップラインを尻ぐりと言います。この尻ぐりの傾斜があるほどヒップを引き上げるパターンになります。そしてこの傾斜があるほどパンツの足は開いたシルエットになります。タイトフィットのジーンズは全てそうです。尻ぐりの傾斜が全く無く直角に近いパターンだと、おばさんぽい扁平な丸さのパンツになります。しかも直角に近いパターンは、腰全体の肉を収めるために、脇のラインを曲線にして出したり、お腹の方にもタックを作って丸みを持たせたりする必要があります。
パンツをきれいにはく基本的な事として、ベルトをしてはいて下さい。スカートと違い、サイズが合っていても股ぐりがあるので、座ったりすると股ぐりに押されるので、パンツの構造上動いてしまいがちなので、尻ぐりをきれいに出すためには必ずベルトをしてはいて下さい。