新作


2024.5.3
B2402「ストレートラインシャツ」

今回、新刊が発売されるにあたって、定番のシャツを新構築する事にしました。
身幅が広過ぎず、適度なゆとりのベーシックデザインのシャツです。

このシャツの特徴は、タイトなシルエットとオーバーサイズの中間くらいのサイズ感になっています。流行のオーバーサイズを意識しつつ、定番としての普遍性も併せ持たせたコンセプトとなっています。
言葉で伝えるのが難しいですが、前から見ると衿ぐりの形とVのラインがシャープでありつつ、衿が台衿から少し離れてカッチリし過ぎない柔らかいラインに仕上げました。
衿ぐりの形がVのラインだと、正面から見た時に首が詰まって見えない効果があります。
シャツはある程度デザインが決まっていますが、衿ぐりの大きさや衿の形、衿の幅、肩幅、身幅、袖幅などがそれぞれ違います。これからの要素を考えながら素材を選び、今の自分に似合うシャツを日々目指すのは楽しい事ですね。

イエローの素材は綿のタイプライターです。
ハリと反発感があり、中~やや中厚地くらいの厚みがあります。
反発感が強いとは、布が力を加えられた後に元に戻る力(復元力)が強い、という意味です。
例えば、布地を手でぎゅっとつかんでぱっと手を離した時に、どれくらい元に戻るかのかと見れば分かります。服地メーカーなどの説明で使われていた基準ですが、改めて新刊の中でMパターン研究所の服地基準として採用致しました。
着用した場合に、布に反発感があると布地が身体から離れる為、シルエットがキープされるメリットがあります。
この素材は織り目が細かくハリがあるので、芯地を貼るパーツを減らし、台衿の外側とカフスの外側のみに貼りました。
表衿に貼るとカチッとしたYシャツのようになってしまうので、無しにしました。
使用した芯地も薄手でしなやかなものを選んだので、かっちりし過ぎない仕上がりになりました。
コーディネートしている黒いパンツは商品化未定の参考商品です。

淡いベージュの素材はリネンの平織り素材です。
中程度の厚みで適度なハリがあります。表面はリネンならではのシワ感と少しの光沢感があります。ちなみにリネンは最も反発感の弱い服地です。
うっすらと透け感があるので、とても薄手の芯地を裏衿、カフスの外側と右前立ての釦ホール部分に貼りました。
表衿、カフスの内側に芯地を貼らなかった理由は、カチッとした雰囲気の仕上がりを目指してなく、身頃と同じようにシワ感のある柔らかいラフな雰囲気にしたかった為です。
表衿、カフスの外側に芯地を貼るとリネンのシワ感がなくなり、身頃のシワ感と合わなくなる為です。
このように素材の特性と仕上がりのイメージで芯地を貼る部分を決めると、理想の雰囲気のシャツに仕上がります。
コーディネートしているリバティプリントのスカートは、S1806シャーリングAラインスカートです。新刊用にちょっと写真映えする服地を使用しました。

ボディーに着せた半袖のネイビーのシャツは綿ブロードのワッシャー加工です。
新刊の掲載には間に合わなかったのですが、このパターンは半袖も作って欲しいので作りました。
中程度の厚みで適度なハリ感があります。
ワッシャー加工はノーアイロンでお手入れが簡単で肌触りが涼しく半袖に合います。
糸穴の部分にネコの目のような切れ込みが入ったネコ目釦を使いました。袖口を折り返すとまた違った軽い雰囲気になるので色々な着こなしが楽しめそうです。

詳細は「catalog」のページの「blouse」のページをご覧下さい。