新作
2024.12.20
J2407「バルカラーコート」
衿幅が広いバルカラーが特徴のコートを作りました。
このバルカラーは衿腰が低くて大きめの衿ですが、衿先の角度など甘過ぎない形に仕上げました。
シングルブレストで身幅が広く、ややAラインのシルエットが脇で身体に沿って裾にドレープが出る柔らかい印象になります。
ですので、ウールのコート素材でも厚過ぎない素材を選んでいます。
肩幅も広く、袖ぐりが肩よりも離れた位置でドロップするので、肩が広い、狭いなどの様々な体型の方でも自然に馴染んでくれます。
丈の長さも色々と試してみました。広い身幅に対して軽過ぎず重過ぎない裾のドレープが一番きれいに見えるのは、膝上くらいのバランスかと思って決めました。
ポケットは脇の縫い目利用のスラッシュタイプでポケットの中でもシンプルで簡単な仕様になっています。
袖口、タブの幅も広く、腕や手などが華奢に見える効果があるのではと思います。
ウール素材だけでなく、バーバリー、ギャバ、ウェザーなどの軽い素材で作るとスプリングコートになります。
黒の素材は、綿、ポリエステルの混紡のウェザークロスです。
平織りで高密度、ハリやコシ、軽量で防水性があると言われている丈夫で軍用のコートにも使われてきた素材です。
パリッとハリのある風合いで、シャカシャカと生地が擦れる音が出ます。
近年は、綿、リネン、ポリエステルなどの混紡の様々な風合いのウェザーが開発されています。温暖化の影響か、端境期の為の軽いコート的な素材の開発が著しいと思います。
厚みも中くらいからやや厚みのある程度で軽さがあります。
適度に身体に沿ったシルエットで身体の動きによってふわっと広がる軽さが心地良い、スプリングコートやレインコートのような中間の季節に着まわせるコートに仕上がりました。
シルバーのメタル釦20mmを付けました。基本は22mmですが、ちょうど良い大きさのものが中々見つかりませんでした。
釦の大きさは20~25mmでしたらバランスが崩れずに合わせる事が出来ますので、ホールの大きさを使う釦に合わせるようにして頂ければと思います。
ダークネイビーの素材はソフトメルトンです。
メルトンの中で言うとやや薄手で厚過ぎず、ハリは適度にありますが、硬くてもソフトな感触です。
このコートのデザインは、衿ぐりで布が重なる為、厚みが出る事と広い身幅という理由から、厚過ぎずソフトな素材がデザインに合います。
このネイビーのソフトメルトンは、織り目の密度が高過ぎないので重なった布の部分のハリの通りも良かったです。
メルトンにしては軽く、シルエットもきれいに出て、狙い通りの仕上がりとなりました。
メタル釦のゴールド23mm(基本は22mm)を選びましたが、シルバーも合うので迷いました。
メタル釦はアクセサリーの様で選ぶのも楽しいです。
コーディネートは、黒のコートに白いタートルは無印、白いパンツは「P2404ワイドストレートパンツ」
ネービーのコートに「B2406ボウカラー&バンドカラーブラウス」パンツは「P2112フレアーパンツ」です。
詳細は「catalog」のページの「coat」のページをご覧下さい。