新作


2020.12.17
J2113「ノーカラーオーバーサイズコート」

ここ数年、クルーネックで衿のないシンプルなコートは世の中的にも人気が続いていますね。当研究所でも「J1611ノーカラーラップコート」はずっとご好評頂いています。

今回の新作はJ1611とデザインは似ていますが、ゆとりが多めのオーバーサイズでリラックスした着心地になっています。袖ぐりも広めで丸みのある袖のシルエットが可愛らしいと思っています。
チェスターコートの、ベーシックな「J1510チェスターコート」に対して「J1711オーバーチェスターコート」と同じ展開で、今主流のオーバーサイズシルエットのノーカラーコートです。
インナーのシャツやニットもオーバーサイズのものが多くなっていますので、ふわっと羽織れて身体のラインも出ないので服のシルエットがきれいです。
インナーにライトダウンや厚みのあるニットなども重ね着できます。

スモーキーなサックスカラーはウールのモッサです。厚み、ハリのあるしっかりとした素材です。
表面は短く起毛していて、滑らかな感触です。アイロンのあたりが出やすいので注意しながらかけました。
真冬から春先まで着れそうな雰囲気に仕上がったかなと思います。

アイロンの際のポイントですが、素材の上に当て布をのせて蒸気を当てながら、そのまま冷めるまで手で押さえて少し待つとウールは形が記憶されるので、急がずじっくりとかけるようにしています。
素材の凹みなど圧力が強すぎた場合は、素材から少し離して蒸気を当てると凹みや毛並みのつぶれなど解消されます。
これらに気を付けてかけると仕上がりが全然違います。
蒸気の量や温度、圧力は素材によって違いますので、残布で試してから決めます。
素材によっては溶けたり、アイロンの跡が消えにくい事があるからです。
当て布は織り目などがない薄手の布が1番良いと思います。網目や織り目がはっきりとしていると、素材に跡が残ってしまうことがある為です。
既製服のサンプル屋さんもアイロンが上手だと仕上がりが格段に違います。アパレルではアイロン掛けで見栄えが全然違うので、ハイファッションブランドを扱う腕の良いアイロン職人さんは工賃がかなり高いです。
特にコートなどはしっかりとアイロンをかけて下さい。

ショート丈のホワイトの素材は、毛足の短いシャギーでウールです。
この素材は少し薄手であまりハリがなかったので、しなやかな薄い芯地を全面に貼ってから裁断して部分芯地を貼りました。普段はとても大変なのでやりません。
やはり、素材の厚みとハリはコートのシルエットに影響が大きいので、素材選びはポイントを押さえる事が大切ですね。
全面に芯地を貼ったお陰でハリが出た為、シルエットもしっかり出せました。
ショート丈は軽くて、重めのボトムスにも軽やかで春先まで着まわせそうです。

年内の新作はこれで最後です。どうぞよろしくお願い致します。

詳細は「catalog」のページの「Coat」のページをご覧下さい。