新作


2018.12.7
J1813「ダッフルコート」

ここ数年大人の女性にも人気のアイテム「ダッフルコート」。ずっと新作を出したくて試行錯誤を続けてきましたが、いよいよ発売の運びとなりました。
街中でダッフルコートを見かけると、冬が来たなと感じさせてくれます。ダッフルコートはやはりコートの中でも不動の地位にいる存在かと思います。服作りにおいても、達成感を感じさせてくれるアイテムだと思います。それほど沢山のパターンが出回っているとは思えないアイテムですが、パタンナーとしての技術をこめました。Mパターン研究所のファンの方には是非、作って頂けたらいいなぁと思います。

ダッフルコートは元々はイギリスの漁師が着ていた防寒服で、トグル釦は手袋を外さなくても脱ぎ着しやすいように木を使って作られたそうです。その後、海軍でも制服として着用されるようになったそうです。誰でも似合いやすいデザインという点で考えると、やはり機能性から生まれたデザインなのですね。

それらを考えて、昨年の冬に1着作り、それを一冬着続けて、それから時間を見つけては修正してきました。細身のストレートラインに見えますが、重ね着が見える身幅、袖幅で、着心地の良さ、衿ぐりも広めでとか、被らない時のフードの形のきれいさとか、細かな視点から修正を加えてきました。細めにスタイリッシュに見えるのに、着心地が良い。とても時間がかかりましたが、長く着続けられる、飽きのこない仕上がりになったのでは、と思っています。
私も高校生の娘も共通で着ていますので、どなたにも似合います。ご自身だけではなく、どなたかの為にも作ってみて下さい。

白のウールはメルトンのソフトタイプです。厚みがありますが、柔らかい感触です。織り目が通常のメルトンよりも粗めですが、布の重なり部分もハリが通りにくい事は全くありませんでした。白色も様々ありますが、この白はさらしの白~サンドベージュ系の白で黄色味が無い白で、年齢を問わず似合いやすい色だと思いました。
トグル釦は水牛の黒と黒の本皮ヒモに使いました。
アレンジで、ヒモの補強ステッチ(D型のもの)を無しにする方法でシンプルに仕上げました。白はステッチが目立つので丁寧に掛けることに気を使いました。白地に黒にヒモが辛口で新鮮な印象の1着となりました。

濃紺はウールのメルトンです。厚みがあり、しっかりとしつつも硬すぎない柔らかい感触のものを選びました。
メルトンは硬くハリがあるものもカッコイイですが、ソフトタイプというメルトンが最近では市場に出ていて着心地が良いのでお薦めです。厚みがありすぎると縫うのが大変だと思いますので、中位のものが縫いやすいと思います。
この濃紺のメルトンはしっかりとシルエットが出て仕立て映えする仕上がりとなりました。ステッチも濃紺だとくっきりと目立たないので上手に見えます。濃紺は上品さも感じられ、やはりお薦めの色です。
トグル釦は水牛で黒の本皮をヒモに使いました。皮ヒモはお店などで厚みを見て比べるのも良いですね。

ご注文、詳細は「catalog」のページの「coat」のページをご覧下さい。

2018.11.30
S1812「フロント5プリーツスカート」

以前販売していましたが現在はプリーツスカートを販売していませんので、太めのプリーツスカートが作りたいと以前から思っていました。
太プリーツが一番着まわせる季節はいつかと考えると、重ね着やニットなどの少しもったりとしたトップスになる秋から春にかけてかな、と思いました。その理由は、トップスのもったり感を太いプリーツの縦ラインによってメリハリが出てシャープに見えるからだと思います。ふわっとしたニットに合わせると素敵ですね。
しかも前スカートだけにプリーツが入るので、重量感はあまり出ないのが特徴です。
後ろベルトに平ゴムが入り、体型に合わせて調節できますので着心地も良いです。
太プリーツがすっきりと見えるセミAラインシルエットです。

グレーのチェックは薄手のウール素材です。適度なハリと落ち感があります。少し薄手ですのでとても軽く仕上がりました。
プリーツスカートといえば、やっぱりチェックでしょう。布目に平行なチェックに対してプリーツも平行なので、様々なチェック柄が合います。
一見すると地味な色に思われるかもしれませんが、これくらいのトーンの方が合わせやすいと思います。グレンチェックやタータンチェックなど濃い目の色ですと、大人の女性にも合いやすいかと思いました。

黒の素材はウールギャバです。中厚の厚みでしなやかで適度なハリがあります。表面には少し光沢があり、ウールの品のある雰囲気がプリーツに合っている仕上がりとなりました。
定番の素材ですので、真似しやすいかと選びました。この素材で黒だと、カットソーからモヘアまで上品に着まわしやすいですね。

ご注文、詳細は「catalog」のページの「skirt」のページをご覧下さい。

2018.11.9
O1811「フレアーシャツドレス」

ここ数年間の洋服の流行に「シャツ」があると思います。
当研究所の商品にもシャツはありますが、たっぷりのフレアーシルエットのシャツはなかったので今回作る事にしました。
着こなしによってはドレスにもなり、羽織れば軽いコート風にもなるデザインにしてみました。季節を問わず着まわせるかと思います。
胸に飾りフラップと袖口ベルトを付けて仕上げると、甘過ぎない雰囲気で羽織やすいコートっぽい雰囲気になりますし、フラップと袖口ベルトを付けなくても簡単でシンプルなフレアーシャツドレスに仕上げられますので、組み合わせを楽しめるようになっています。
肩や袖もコンパクトに見えますが、重ね着が出来るゆとりが入っていますのでリラックスして着ることが出来ます。
衿が3タイプ作れますので、素材に対して相性の良い衿を選べます。

グレーの素材は、ウールのサキソニーです。厚過ぎず柔らかい感触で適度なハリと落ち感もあります。
シャツ衿に飾りフラップ、袖口ベルトを付けました。前あきにはくるみスナップを付けてシンプルな仕上がりにしました。コートのように軽く羽織ったり、かしこまらずに着れるドレスにもなりました。ウールは厚過ぎない方がシャツ衿には合うので、素材の厚みを考えて選ぶと良いです。

濃紺の素材は、綿麻混のビエラです。綾織りなので少しふんわりとした感触でどちらかというと寒い季節に多く使われる素材の印象があります。しなやかですがハリはあまりないので、シルエットが広がり過ぎずすっきりとした仕上がりになりました。
スタンドカラーとフラップ、貝釦の組み合わせでシンプルで真似しやすい組み合わせですので、参考になさってみて下さい。定番の白の綿ブロードやタイプライターも素敵な仕上がりになるかと思います。
ご注文、詳細は「catalog」のページの「onepiece」のページをご覧下さい。

2018.11.2
J1810「ピーコート」

今や冬の定番である「ピーコート」。ずいぶんと軽く暖かくなってきたウール素材の進化に伴い、ダウンに変わり個人的にも着る機会の増えてきたアイテムです。車や自転車の運転もしやすい動きやすくカッコいい「ピーコート」を作りたくなりました。
シルエットとしては、腰丈で、後ろ脇が身体に沿ったカーブが美しく、適度にコンパクトで、そのシルエットに対して、大きめの衿が付いている、いわゆる海軍の制服に近い機能的で美しいデザインになったと思います。

私が初めてピーコートを見たのはいつだったか?は定かではありませんが、とてもキリッとしていてカッコよさに驚いた記憶があります。メンズなのに後ろ脇が身体に沿っていて、とにかくカッコよくて、そのカーブ見たさに古着屋さんに通った事を懐かしく思い出します。ピーコートは古着の方が美しいシルエットのものが多く、海軍の制服なんだなあと再確認させられます。
ただし、そのままでは着こなしにくいので、カッコよさはそのままに、今の雰囲気を落とし込んだシルエットに変換する作業が楽しかったです。このピーコートは、なだらかに沿った後ろ脇で、女性がきれいに見えるシルエットを目指しました。
腰丈でタイトに見えるけれど、適度なゆとりでリラックスして着れる寸法を目指して何度も修正を繰り返しました。
あまりゆとりが多いと野暮ったくなり、タイト過ぎると着心地が良くないので、出来るだけゆとりはあるけれどすっきりと見える形を探りながら仕上げていきました。
ジャケットやコートなどの重衣料はパタンナーとしてはやりがいのあるアイテムなので、仕事を超えて楽しみながら時間をかけて作り上げました。
J1001の「クラシックピーコート」よりも、少しタイトめで身体に沿ったシルエットとなっています。

濃紺はソフトメルトン。中厚~少し厚めでソフトタイプで硬すぎない質感。適度にハリのある素材で、一般的なメルトンよりも縫いやすいです。ソフトタイプは柔らかいので着心地も良いです。定番の仕上がりとなりました。以前のウール素材は重いわりには暖かくなかったのでフリースの登場、ダウンの充実とともに着なくなっていたのですが、最近のウールは軽くて柔らかくて暖かいので、ヒートテックなどのインナーの充実とともに、私の冬はウールのアウター一辺倒になりました。

カーキの素材はフラノ。中厚~少し厚めでやはりソフトタイプ。修正前でほんの少しだけサイズが大きいです。こちらのサンプルを制作後にパターンを少しだけ小さく修正しました。色と雰囲気を参考にして頂けると良いと思います。定番の紺だけでなく、黒や白も形に合って素敵だと思います。色違いで何着か持っていれば、冬のおしゃれの基本になると思います。

2018.10.19
O1809「シャーリング シャツドレス」

ベーシックなシャツでウエストを軽くマークするデザインのドレスが欲しいと思いました。1枚で簡単に着こなしが完成できるシャツドレスを作りました
スカート幅もウエストのシャーリング量も多過ぎないので、すっきりとして見えると思います。
前スカート中心にプリーツがあるのもアクセントになって、自然に布が腰周りから離れてくれます。
衿も3種類作れるので、素材や色の雰囲気に合わせやすいです。
カジュアル過ぎず、甘過ぎないベーシックなシャツの良さを活かしたデザインのドレスになったかなと思っています。

赤の素材は、キュプラの綾織りで中肉よりも少し薄手でハリは強くなく、光沢があり繊細な雰囲気です。
シャツカラーでスカート丈を少し短くアレンジして、華奢な素材なので、くるみスナップを付けました。
素材のハリが強くない為、シルエットは広がらずコンパクトな仕上がりとなりました。ペチコートなどをはくと身体から布が離れて少しボリュームが出せるので、素材によってはインナーの着こなしの工夫をすると見え方が変わります。

黒の素材は、綾織りの綿ですが、少しハリと厚みがあり、表面が軽く起毛していて暖かな柔らかい手触りです。
素材がしっかりとしているので、シルエットがはっきりと出ていますが、ウエストなどボリュームが多くないので、野暮ったさは感じないのが良いと思います。
ネル素材ほどの起毛ではないのでカジュアル過ぎない雰囲気に仕上がりました。寒い季節にブーツと合わせるのも相性が良さそうです。

日中は長袖で過ごせる今の時期にちょうど着やすいと思います。