お知らせ


2018.9.21
着こなし以前に

8/20にて販売を終了しましたパターンの発送は本日全て終了致しました。まだ発送の連絡が着ていないお客様がいらっしゃいましたら、お手数ですがご連絡頂けますようよろしくお願い致します。

ここ10数年、麻ブームやナチュラルファッションの流れから始まり、洋服はずいぶん進化してきたと思います。全体にゆったりとしたゆとりのある服が増え、ゆとりのある服をベースにした着こなしが主流となってきました。Mパターン研究所を始めた20年前当時は、今よりもっと洋服はタイトでシャープに着るスタイルが主流でした。ミリタリーファッション、ワークファッションが定着し、メンズライクなきりっとした着こなしがおしゃれスタイルでした。
(厳密にはそうでないけれど)ざっくり言うと、アパレルにとっては技術力の見せ所、こだわりの必要性が減って、「着こなし」でかなりカバー出来る時代になりました。その意味では、ファッション誌がずっと提案してきた「着こなし」は間違っていません。ただし、服を着「こなす」事はセンスが必要です。服を着「こなす」事は、程度の差はあれ、ある程度センスがある事が前提になっています。乱暴な言い方ですが、センスのない人にとっては、何故そうするのか最初から分からないと思います。

私たちが今までずっと言い続けてきて、「買わないおしゃれ」という本まで出して言ってきた事です。服を「着こなす」事は大事ですがその前に、自分の体型を知る、洋服の構造を理解する事も重要です。おしゃれのポイントは、①自分の体型を知ること(身体を「こなす」こと)②洋服の構造を知ること③洋服を着こなすこと(こなせるセンスを持つこと)④最後は「えいやぁ!」だと思います。服を着こなす前に、服を知る、自分を知る方が先だと思います。そしてそのことはあまりファッション誌にも出ていないことなのです。
①はぼんやりとではなく正確に採寸する事が重要です。①~③のポイントは、とにかく常にコーディネートして鏡の前に立って自分を見ることです。たくさん洋服を持つ必要はなく、持っている服の組合わせをどんどん変えて可能な限りの可能性を引き出すことが大事です。そうすれば、こうすると良く見えないけれどこうするとイケる、という微妙な感覚がつかめてきます。ちょっと気に入らないとすぐに捨てていてはセンスは身に付きません。買った服の良さ、自分の良さをとにかく追求していくことです。
おしゃれというのは広い意味でコスプレです。描いたイメージに自分自身が成り切るのです。インパクトの強い「トレンチコート」など特にコスプレです。トレンチコートのインパクトに負けないよう自分を演出するのです。そうでないとぼんやりしたOLさん風になってしまいます。外に着て行く前に家の鏡で入念なチェックが必要です。手持ちのアイテムをフル稼働して最大限の良さを引き出します。そして最後は「えいやぁ!」と気合です。
「気合い」というのは「姿勢」も含みます。どうだ、と言わんばかりの(もちろん言わなくて良いのですが)ポジティブさというか、潔さというか、颯爽(さっそう)感です。家の鏡でじゅうぶんに練習した成果を本番で出す感じです。最後は自信を持って背筋を伸ばして堂々と。