M染研究所


2018.9.26
すくも天然藍染め

徳島の藍士佐藤さんのすくも(天然藍染めの染料)が手に入ったので、生まれて初めて自分ですくもを使った藍染めに挑戦しました。すくもは、たで藍を藍染め用の染料にした貴重なものです。現在藍士は徳島に5人いるだけという(一般的に言われているのが)事なので、すくもは将来誰も作る人がいなくなってしまうのではないか、と言われているほど大変貴重なものなのです。
画像は、既に下処理をしてもう染められる状態になった藍の染液です。表面に藍の華と言われる泡が建っています。藍は媒染剤の要らない単色性の建染染料です。

今回は、汚れたり痛んだりして着なくなった白いTシャツと白いワンピース、前回ログウッドで染めた黒いTシャツを更に黒くする為の重ね染めをやりました。

洋服は全て綿素材(一部異素材)でしたので前日から熱湯に地入れ(染料を浸み込みやすくする為に湯に浸ける)しておいたものを当日に精錬(中性洗剤で入れて煮る)をして脱水とすすぎをくり返しました。藍染めの場合はタンニン酸などの下地処理は必要ありません。
そして藍液の中で10分繰り液を吸着させ、しっかり絞ってハンガーに吊るして15分空気にさらして酸化させて、を2回繰り返しました。藍染めは中性よりアルカリ側で染めるので、PHは11~12。すぐに11以下に下がってしまいますので、3着をまず2回ずつしっかり染めました。
最初の画像はワンピース。どうでしょう、良く染まったのではないでしょうか。元画像を撮り忘れたのですが、疲れたような晒しに近い白でした。直後はもっと紺だったのですが、何度も仕上げにすすぎと絞りを繰り返していくうちに、色が安定してきてブルーっぽくなりました。持ち主もこれだったら着たくなると言ってくれました。ただ本人ももう少し濃紺にして欲しいということなので、後日更に染め重ねをしようと思いました。

そしてTシャツは、ログウッドで染めたものを藍で重ね染めしたものです。かなり黒に近づいたと思います。ただ黒は本当に難しいですね。相当苦労しました。重ねて染めているので、堅牢度もあるのではないでしょうか。しばらく着てみていこうと思います。やはり元はシミの付いた疲れてきた白Tでしたので、じゅぶん甦りました。白いTシャツやシャツだけは、ぱっと艶やかな白で無いと何かみっともないので、染め直すとうれしいです。