たま~に映画 音楽情報
2025.6.24
アニメ「いぬやしき」

少し前の日本のテレビアニメ。衝撃的な作品である。作者は「GANTZ」の奥浩哉。アニメだけでも衝撃なのにどうやら実写映画も作られているらしい。さらにびっくり。
ひょんな事から機械の体になってしまった58歳の男、犬屋敷壱郎の悲哀がテーマ。タイトルの「いぬやしき」は主人公の名前。主人公が捨てられた犬を拾ってきて育てるが、犬と作品とはあまり関係ない。
とても58歳に見えないおじいちゃんのような男が主人公というだけでインパクト大。同じく機械の体となった、高校生、獅子神皓と壮絶な戦いを繰り広げていく、というストーリー。聞いても訳が分からないと思う。
同じロボット人間の2人だが、自分の意に背く人々を傷付けていく獅子神に対して、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?
温厚で内省的な人間と、自分の周りの考えの近い人以外には全く興味がなく攻撃的な人間という、現代を代表する2人の人間が同じ能力を持った場合にどうなってしまうのか。何をするのか。
彼らの周りにいる普通の人間たちの性格も、いかにも現代人を代表するものだと思う。何と表現したら良いか、ジャンルも説明も出来ないが、突拍子もないストーリーの中に、様々な要素が詰まった作品だと思う。