たま〜に映画 音楽情報


2024.2.25
「あの子は貴族」

何となく軽やかで明るい気持ちになれた爽やかな映画だった。
現代日本の格差が描かれていて、誰しも思い当たるシーンがあると思うが、個人的には「寅さん」を思い出した。
「どこで生まれたって、最高って日もあれば、泣きたくなる日もあるよ。」というセリフが、寅さんの有名なセリフ「何のために生きてるかって?たまにある、あー生きてて良かったっていう日の為」とダブった。

東京は確かに沢山の人がいすぎて、生活環境によって決して交わらない人がいる事は確か。それは貧富の差だけじゃなく、考え方の差、自ら選んだ生き方の差でもある。それは多様性とも言える。
裕福と貧困、自由と不自由。守るものの多さと失うものの無さ。
以前カナダ旅行をした時に、一般のカナダ人は富裕層を羨ましがらない、と聞いた話を思い出した。理由は、そんなにハードワークしたくないからだった。

この映画を観て、どの人が一番可哀そうかと話し合うと、考え方の違いがはっきりする気がする。私は、いくら裕福でも家柄の関係で決められたレールに沿った役割を強制させられる人生が一番苦しいと思った。
羨ましく見える人でも、その人なりの悩みや苦しさがある。

それでもこの映画の最後では、みんなが何とか自分自身の力で生きようと決断していた所が気持ちが良かった。
私の中では「横道世之介」と同じジャンル。