たま~に映画 音楽情報
2025.5.26
映画「さかなのこ」

あの「さかなクン」の半生の映画化。ユーモアたっぷりで楽しい映画。さかなクンに興味のない人も楽しめる。
とても上手い作りだと思ったら、「横道世之介」と同じ沖田監督と前田司郎のコンビだった。なるほど。
周囲の子どもと少し違うことは親として心配だが、色々な失敗や出会いを経験しながら、本人らしい道を探していく。
大好きな水族館とか、魚に係われる仕事を次々に首になってゆく過程はとても切ない。雇う側からすれば仕方がないのだが、もうちょっとと思ってしまう。
現在、社会人と学生のギャップに悩みながら奮闘する子どもを持つ親として、他人事とは思えない。
みんな多かれ少なかれ欠点を持っている。出来るだけ多くの個性が生かせる、多様性のある社会の実現は、難しいだろうけど魅力的だ。
「横道世之介」同様、すがすがしい感動が残った、最近の映画では珍しい映画だと思った。みんなと違う個性の人が活躍していることは、楽しい社会という事なんだと思う。効率優先社会だから心にしみたのか。