新作
2025.7.4
P2504「バレルギャザーパンツ」

ウエストシャーリングでバレルシルエットのパンツを作りました。バレルとは樽という意味で、樽のような丸みのあるシルエットのパンツです。
同じウエストシャーリングでもP2502イージーワイドテーパードパンツと違い、こちらは脇のラインが脇線、股下がカーブしていてかなり丸みがあるラインです。対してP2502は脇線が直線的でシャープなラインです。
またP2307コクーンパンツとの比較ですが、コクーンパンツの方が脇線の丸みはそれほどではなく、裾のダーツによって裾辺りが丸く、適度にすっきりとした丸みがコクーンパンツの特徴ですが、バレルパンツの方が樽のように腿下の辺り、丈の中間くらいの脇線に丸みがあります。タックもあるので、横幅はコクーンよりも広く、丸みのあるシルエットです。
それぞれ画像をよくご覧頂けるとシルエットや雰囲気の違いがお分かり頂けるかと思います。
バレルの前ウエストにはタックがあり、ウエストのギャザー分量は少な目で、すっきりとしています。
着こなしで是非やって頂きたいのが、裾をロールアップすることです。裾を折り返すと少し裾幅が狭くなり、シルエットに丸みがさらに出せますし、足首を見せるのも涼し気で素敵です。少し丈が長めかな?と思ったら試してみて下さい。
暑い季節になるとトップスが小さめ(半袖やフレンチスリーブなど)のものと合わせることが多くなりますが、その場合にパレルパンツのような特徴のあるボトムスを合わせると、さらに何かを足さなくてもコーディネートが決まるように思います。ボトムが主役という感じの存在感のあるパンツです。
チェンジポケットの斜めのラインがウエストを細く見せてくれる効果もありますし、深めなので余裕でスマホも入ります。
ポケットも含め、意外と簡単に縫えるパンツではと思います。
グレーの素材は綿のツイルです。綾織りで細番手のチノに近い感触です。
中程度の厚みでハリ感があり、艶もあるので履いた時に光の加減でギャザーやタックが立体的に見えて、カットソーなど艶のないマットな質感のトップスと合わせてもきれい目に見えると思いました。
ハリ感もある為、シルエットもしっかり出せました。
ウエスト見返しの素材には表地と違う綿のタイプライターを使い、厚みを減らしてすっきりと仕上げました。見返しは表から見えない所なのでネイビーを選びました。
綿素材で作るとシーズンレスで着まわしやすいパンツになりそうです。
裾をロールアップすると涼し気ですし、長いままでスニーカーに合わせたりなど丈を靴に合わせて調節できるのが良い所です。
薄手のデニムや中厚地のシャンブレー、ギャバなどもこのツイルに近いシルエットになるかと思います。
黄味の強めなカーキはリネンの平織りです。中程度の厚みでハリ感があり、光沢もあります。
厚過ぎないので軽く、シワ感のあるリネンらしい爽やかな仕上がりになりました。
黒系ではなく、こんなカーキ色はトップスとの色の組み合わせも新鮮に感じられてコーディネートが楽しいです。
トップスにブルーやピンク色なども試してみたら新しくて素敵でした。
鮮やかなブルーはリネンのワッシャー加工です。中程度の厚みでハリ感があり、軽く、シワ感が強いのが特徴です。
アレンジで裾から平行に26.0cm短くしてハーフパンツにしてあります。短くなると裾幅も広く、脇のカーブの丸みが少しあって可愛い雰囲気です。
リネンの素材感とブルーカラーで涼しげなハーフパンツになりました。
丈を短くするとことも簡単に出来ますので、好みの丈にして楽しんで頂きたいです。
コーディネートは、グレーのパンツのトップスはカットソーでモデル私物。リネンのカーキと合わせているブラウスは参考商品。鮮やかなブルーのハーフパンツに合わせているのはM219「ボートネックドルマンブラウス」を半袖にしたもので、袖、丈ともアレンジで短くしたものです。
詳細は「catalog」のページの「Pants」のページをご覧下さい。