新作


2024.10.25
B2406「ボウカラー&バンドカラーブラウス」

ボウカラーとバンドカラーの2種類の衿で作れるブラウスです。
ボウカラーは1.6cm幅と2.5cm幅の2種類、それに2.2cm幅のさり気ないバンドカラーが付いています。
身頃は適度なゆとりで裾に向かって少し広がる、腰のラインを拾わないシルエットになっています。
肩幅はやや広めで袖ぐりにゆとりのあるセットインスリーブです。
袖口にギャザーのある袖はカフス付きで丸みと幅があり、ふんわりとしたシルエットで、少し地味な素材でも仕立て栄えするバランスです。
前釦あきのベーシックな仕様。
ジャケットやベストなどと合わせてコーディネートしやすいことを優先してバランスを考えました。
細幅のボウカラーなどはトレーナーやニットなどの下に着て、リボン結びを少し覗かせるなども小技が効いてますね。
アレンジでもっと太くすることも簡単に出来ますので、似合うバランスでお作り頂けます。

ブルーの細幅のボウカラーは、ポリエステルと綿の混紡のブロードです。中程度の厚みでハリ、しなやかさ、ほど良い反発感のある風合いです。
素材が身体から離れて広がり、はっきりとしたシルエットが出ました。ポリエステル混の為、シワになりにくいように思います。ブロードと言っても色々な風合いのものがあるので、好みで選ぶと良いですね。

淡いベージュの太幅のボウカラーはビエラです。綿80番手の細い糸で薄手のビエラです。ビエラとは、簡単に説明すると綾織りで薄手のフランネル系の織物で、起毛の度合いも様々です。
このベージュの素材は、軽くて肌触りが良く、伸縮性としなやかさもある温かみのある風合いです。うっすら透け感があり、くったりとして身体に沿う上品な細いシルエットに仕上がりました。
薄手でハリが無いので、カフスは4枚ともに芯地を貼りました。
ビエラは軽くて肌に心地が良いので身体がリラックス出来ます。
明るめのベージュを選んだのは、寒い季節になると濃色のアウターと合わせる事が多くなる為です。コーディネートの事を良く考えて、合わせる服地に生地見本を合わせてみるのも確実な方法です。色々な意味で、わざわざ作る事のメリットを活かしたいですね。

霜降りグレーのバンドカラーも綿のビエラですがピーチ加工です。表面を桃の産毛のような手触りの感触に加工されています。
中程度の厚みで軽く、柔らかで温かい風合いが特徴です。肌触りが抜群に良くて軽くて温かいです。
ハリが無いのですが、ふわっとしているので袖口のギャザーで袖のラインの丸みがはっきりと出ました。少しふわっとしたシルエットの感じは空気を含んでいる為なのかもしれないです。
ライトグレーは白との相性も良いので、白のチノパンと合わせても重くない色合いのコーディネートになりそうです。

こうして素材の説明していて改めて思ったのは、服地の特性を理解する事は服作りにとても重要だという事です。縫製の技術は繰り返し作る事でレベルアップしていきますが、服地に関しては知識も重要ですし、進化しているので制作上の体感も必要です。まさに「服地辞典」で皆さんにお伝えしたかった事です。

詳細は「catalog」のページの「blouse」のページをご覧下さい。