新刊「服地辞典」


2024.5.23
服はパターンと服地のバランス

私たちもそうですが、既製服のデザイナーやパタンナーも、自分の好みだけでやみくもに服地を選んではいません。プロの作った服は、パタンナーやデザイナーが、理想のシルエットになり自分のイメージの服に仕上がるような服地を選びます。パターン(デザイン)に合わない服地を選んでしまうと、イメージと違う服になってしまいます。

仮にすごく可愛い柄の服地があったとしても、パターン(デザイン)を活かせない質感であれば使用は見送ります。理想のシルエットを出したいのなら、それを出せる質感を持った服地の中から選択します。どんなに素敵な色であったり柄であったとしても、活かせそうなパターン(デザイン)のものでなければ購入しません。ずっと寝かせ続ける事になるからです。

全ての方にデザインやシルエットの好みはあります。体型によって似合う似合わないもあります。ですので常日頃からアンテナを張って、自分の体型に合う好みのパターン(デザイン)を知り、それに合う服地選びのポイントを頭に入れておく必要はあります。衝動買いは止めて、その条件をクリアーした服地のみを購入すればよいのです。

理想の洋服を考えてみて下さい。服地は重要ですが、あくまでも理想のパターン(デザイン)が生み出すシルエットをかたち作ったものであるべきです。それ以上のものではないはずです。必要以上に服地のウェイトが大きくなり過ぎると、デザインやシルエットが殺されてしまう場合があります。洋服はパターン(デザイン)と服地のバランスで成り立っていますから。

そうです。洋服はパターン(デザイン)と服地のバランスで成立します。ずっと気に入って着続けている服はそのどちらも満足だからです。
パターンを買う時は服地もイメージして下さい。服地を買う時はパターンもイメージして下さい。どちらかだけで決めないように!

2024.5.14
企画の意図

本書は、プロでも難しい服地選びの解説本です。パターンは付いていません。Mパターン研究所が販売していますパターンをベースに、服地選びのアドバイスをさせて頂きました。

パターンが良くても服地の選び方が間違っていると思った通りの洋服になりません。
私たちは多くの方が、服地を選ぶ際に、まず(分かりやすい)色や柄に惹かれて選んでしまっている人が多い事がずっと気になっていました。私たちはサンプルにあまり柄物を使いませんし、色も気になりますが、それよりもシルエットが生きる素材感を重視してきました。黒、紺、白、ベージュなどの無地でも素材の特性が出ている服地を選んだ方が、高級感やおしゃれ感が出てハイファッションブランドのように見える洋服になると思ってサンプル制作をしてきました。

しかし実際にはこれを言葉で、文章で説明する事はとても難しい、とも思ってきました。でもこれをクリアできなければ、一般の方が今よりワンランク上の洋服に仕立て上げる事は難しいと思います。特に高い服地ではなく、普通に売っている服地の中からでも、ハイセンスな服地を見つける事は可能だと思います。

ただその為には、きっかけというか、注目すべき視点は必要で、その手助けになる事が出来れば、ソーイングの世界はもっともっと広がるのだと思います。縫製が上手な人は結構います。ソーイング熱を盛り上げるキーポイントは、多くの人が服地選びの目がもっともっと利くようになる事だと実感しています。

本書がその一助になればと願っています。

2024.5.8
カバーが上がってきました(帯付き)

日本文芸社から6月発売予定の新刊「パターンに合うテキスタイルが選べる服地辞典」
カバーが出来上がってきたようなので、ご覧下さい。帯付きです。

本の内容に関して、こちらのコーナーで少しづつお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

洋裁本や専門的な生地の辞典は多数ありますが、具体的に出来た洋服(パターン)から見た服地の選び方の解説書は今までありませんでした。
一般のソーイングされる方たちにとって、専門書による服地の解説は詳しいけれど難解な内容のものが多かったかと思います。
本書は、こういう服を作りたいなら、こういう服地を選んでみて下さい、という感じで具体的に洋服を提示しながら、選び方を解説しています。
当研究所の、パターン発売の際に説明している使用服地の説明が、他にはなくとても詳しく参考になっている、と日本文芸社さんからお声掛け頂き企画を検討してきました。
また、付録として「服地見本帖フォーマット」というのが付いていて、色々な服地などの管理に使えますし、生地屋さんに持って行って服地選びの際に触って比較する事も出来ます。

体型に合った良いパターンがあっても、服地選びで失敗する事も多いと思います。プロでも難しい場合があります。少しでもその助けになればという思いからこの本が生まれました。

詳しい内容は、日本文芸社さんのサイトにて「近刊」のコーナーで紹介されています。
よろしければご覧ください。