「健康」という幸福


2021.6.21
機能性ディスペプシア

前回で最終回とお伝えしましたが、また皆さまにも参考になるのでは?という体験がありましたので更新しました。またお付き合いください。
少しづつ快復に向かっているとお伝えしてきたパタンナーの体調ですが、実はここ3~4か月新たに腹痛に悩まされていました。今までは無かった症状です。

胃の内視鏡検査などの検査では異常ないにも関わらず、3~4か月前から、みぞおち辺りの焼けるような痛み、食後の胃もたれ、食後すぐに胃が充満した感じがずっと続き、どんどん悪化して最近ではほとんど食べられない状態にまでなりました。
胃の不調の原因の多くはピロリ菌によるものですが、パタンナーは6年前に除菌していて再発もありません。内視鏡検査でも少し胃が委縮しているので慢性胃炎と言われ、この間ずっと胃酸を押さえるプロトンポンプ阻害薬である「パリエット」と、胃の粘膜を守る薬「ムコスタ」を飲み続けてきましたが改善するどころか、どんどん悪化しました。
お医者さんにはストレスと運動不足が原因、良くならないなら精神的な病気とまで言われ同じ薬を出されるだけでした。

あまりにも悪化するばかりなので勝手に色々な病気を疑ってはオロオロしていたのですが、ネットでいろいろと調べてみると「機能性ディスペプシア」という病気を見つけました。内視鏡などの検査で潰瘍やがんといった疾患を認めないにも関わらず、胃や十二指腸由来と思われる上腹部症状がある疾患です。しかもこれ特殊な難病でも何でもなく罹患率は15%という報告もあり、罹患率がすごく高い疾患だというのです。すごい患者数の多い病気のようです。
「機能性ディスペプシア」の原因ははっきりしないようですが、消化管運動異常、知覚過敏、細菌やウイルスによる感染性腸炎からの治癒後に発症する場合も多いらしいです。
これだ!と思い更に検索すると、ある大学病院のサイトに効く薬も出ていました。機能性ディスペプシアへの適応をもつ唯一の薬として日本で開発された「アコファイド」です。

藁にもすがる思いで別の内科診療所に行き、今までの経過と、「機能性ディスペプシア」と「アコファイド」の話をするとすぐに薬を出してくれました。やはり機能性ディスペプシアは最近とても多いと言われました。
なんと!あんなに苦しんだ胃痛がその薬を飲み始めた日から改善していきました。今日は「食べたいものが食べれるって幸せ!」と言ってウナギを食べました。お粥しか食べられなかったのに。薬が効いているのだと思います。

ネットのありがたみを感じたとともに、そんなに患者が増えている病気なら何故4か月も分からなかったのか、またまた疑問を感じてしまいました。慢性胃炎と決めつけられて同じ薬しか出されなかったし、他の病気の診断は全くなかったです。

つくづく医者任せにせず、自分で調べて自分で情報を取得し、お医者さんにはどう思うか相談するというスタンスでないとダメなんだと改めて思いました。ネットの情報がすべて正しいとは限りませんし、自分たちだけではすべての判断は出来ません。でも受け身ではダメなんですね。

もし、ピロリ除菌をしていて内視鏡検査でも問題ないのに原因不明の胃の不調が長く続いていて、一般的なタケキャブ、パリエットやガスターなどの胃腸薬が効かない方がいらっしゃいましたら「機能性ディスペプシア」かもしれません。具体的にお医者さんに相談されてみたらよいかと思います。

2020.8.20
予防はだいじ

パタンナーの通院から気付いた実体験の疑問や思ったことを書いてきたこのコーナーも今回で最後となります。ずっとお読み頂きありがとうございました。全て事実ですがあくまでも素人の発想ですのでご理解頂ければと思います。

最終回は予防は大事というお話です。
最近私の知人が帯状疱疹にかかり、治療を受けるもこじらせて顔面麻痺となり、その後もずっと薬を飲み続けているにも拘らず後遺症にずっと悩まされています。その知人から帯状疱疹のワクチン接種を薦められ、接種してきました。あまりにもつらそうな状態を目の当たりにして、とても他人事とは思えずありがたく助言を受け入れました。

帯状疱疹は死ぬまでに3人に1人はかかると言われるありふれた病気です。50-70台でかかる人が多いそうです。親戚でもかなりの人がかかりました。多くは最初はかなり大変ですが、だんだん治まっていき完治するようです。何も症状の出ない人も多いそうです。ごくまれにずっと後遺症に苦しむ人もいるという病気です。

そのワクチン接種に関して?と思ったことがあります。帯状疱疹は大変多い病気ですので、ペインクリニック、整形外科、皮膚科など多くの病院のホームページでも診療のメインとして帯状疱疹の治療の説明があります。患者数は大変な人数になるのだと思います。ところが帯状疱疹のワクチン接種をしてくれる病院はほとんどありません。ホームページにもワクチン接種の説明はほとんどありません。
三鷹市内の診療所のホームぺージでもおおよそ全てのクリニックで帯状疱疹の治療が載っていますが、ワクチン接種の説明があるのは2箇所だけでした。実際何軒かのクリニックに電話をして聞いてみました。電話に出た事務の方は治療は受け付けているがワクチン?という反応でした。ですので、積極的にワクチン接種をしているという病院を調べて受けてきました。

帯状疱疹のワクチン接種に関しては、2016年3月厚生労働省より水痘ワクチンの効能効果に「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」が正式に追加承認されました。ワクチン接種は確率70%位ですがかからない、重症化しないという効果が証明されているとの事。何故効果があり、厚生労働省も推奨しているのにワクチン接種が広がらないのか。かかる人がものすごく多いので、重症化する人もそれなりにいるのでは、と私は思うのですが。ワクチンは1回の接種で11年もつそうですが、かかってしまったら軽症でも何回か通院しなければならず、治療費もそれなりにばかにならないとも思います。とても不思議に思いました。
ある本では日本は治療は手厚いが、予防や検診は消極的とありました。もしそれが本当だとしたら医療費の問題もあるのかもしれません。

また、パタンナーの通院を経験し、今年から自分の検診の内容も変えました。今までは年1回人間ドックに行っていました。バリウムを飲む胃のレントゲンやエコー(腹部超音波)を含むものです。
それを今年からは、やはり年1回ですが、血液尿検査に加え、CT(肺と上腹部検査)とエコー(上腹部~骨盤、下腹部)、それと食道、咽頭、喉頭、胃の内視鏡検査を2年に1回、大腸の内視鏡検査を3-4年に1回受ける事にしました。色々なお医者さんや罹患した知人たちの意見を聞いた結果です。

どうなるのか先のことは分かりませんが、皆さんも出来るだけ予防を意識して、健康に気をつけていってほしいと思います。

2020.8.13
増えて欲しい専門医

東京にはたくさんの開業医院があります。いわゆる町医者と言われる小さい医院です。
ざっくり言うと今はまずこうしたお医者さんにかかってから、そこで診断してもらってより正確な検査や判断が必要な場合は、紹介状を書いてもらい大きな病院に行く、という流れになっています。紹介状なしに大学病院に行った場合は、診察してもらえないか、もらえた場合でもお金がすごくかかります。大学病院が混まない為と開業医さんへの配慮からの連携だと思います。コロナウィルスの場合も直接PCR検査は受けられません。まず受診してお医者さんが判断した場合のみ受けられます。(自費による民間の検査機関は別ですが)
昨年はこの経過を繰り返し、わらをもすがる思いで「紹介状」を書いてもらいまくった苦しい経験から思ったことがあります。

それは小さい開業医の中でも、特にある病気や症状を専門に見てくれる「専門医」の存在です。例えばざっくりと内科ではなく、呼吸器科専門でその中でもさらに○○とか。整形外科全般ではなく、脊椎狭窄症専門とか、手や指専門の手外科とか。
当然その病気の人だけが訪れるので症例も増えます。情報も集まります。お医者さんも説明が伝えやすく、患者もより詳しい説明を聞くことが出来ます。私たちの場合も、とりあえず(一般的な)お医者さんに行った場合も紹介状をもらって大学病院に行った場合も、結局は専門医に頼ることが多かった気がします。

世の中には実にたくさんの病気があります。同じ病気でも症状が違ったりしてケースバイケースです。より専門的な治療が必要です。お医者さんにその知識がないと結局「原因が分からない」となったり、的外れな治療になったりして効果が出ません。今はネットの時代なので、個人でも、より様々な情報も手に入る時代になりました。専門医も簡単に探せます。東京は病院が多いので専門医も多いですが、地方にも結構増えてきていると思います。

あくまで素人の個人的な思いですが、もっともっと専門医が増えて欲しいと思います。まだたくさんの科を併設していてたくさんの病気に対応している一般的な医院が多過ぎる気がします。ありとあらゆる病気に対応出来るほど、症状の幅は狭くありません。
風邪薬や胃薬などは薬剤師や処方箋薬局などを活用し、相談の上薬局でもらえる位になっても良いのではないかと。その上で開業医は様々な専門医を目指す方向に向けば良いのではないか、と。
コロナウィルスで町のお医者さんも経営が苦しくなったと言われていますが、私たちの印象では、確かに総合的なクリニックは空いていそうでしたが、専門医は全く影響がないようでした。気を付けて専門医だけ診察に行きました。同じ症状の人たちに頼られているんだなと思いました。

現代の情報化社会では、直接専門医に行った方が治療スピードも治療費にもメリットがある気がしました。

2020.7.28
「放射線科」の判断は重要

何度もお話していますが、パタンナーが線維筋痛症と診断されるまでたくさんの病院でたくさんの検査を受けました。その過程で別のある病気も発見されました。前回のお話にも関連しますが、それはいくつかの病院では大丈夫と言われていたのにもかかわらず、です。発見してくれたお医者さんが優秀だったのかもしれませんが、実はいくつかの病院の「放射線科」の医師は警鐘を鳴らしていたのです。

診断は大雑把には、まず問診や血液検査や尿検査のデータなどで判断します。次にX線やエコー、そしてCTやMRIなどの画像で判断します。注視する場合はさらに専門的な検査をします。
この流れの中で「放射線科」の医師の判断は重要です。X線やCTやMRIなどでかなり分かる部分はあるようですが画像判断は難しく、担当の医師と意見が対立する時も多いようです。

パタンナーの場合も、ある大学病院のベテラン医師は問題ないと判断したのですが、同じ病院の同じ科の別の若いお医者さんがポロリと漏らしたのは、「じつは放射線科の医師が、問題があると思う、と言っていた」という一言でした。しかもその放射線科の医師は、「もしベテラン医師が問題なしと言いはるなら、別の病院で診てもらった方が良い」とまで言ったというのです。ベテラン医師の休診日にたまたま診てもらった若い医師だから伝えてくれたのでした。

そこで病院を変えて紹介してもらった病院で診てもらうと、問題が発見されたのでした。それも、そこの病院でも担当のベテラン医師よりも、やはり放射線科の医師が発見し、強く担当医に進言したという話を、これはベテラン医師から直接聞きました。

ちょっと「えっ」と思われる話ですよね。難しい診断には関わる医師たちから色々な意見が出るようですが、最終的には担当医が決めるそうです。担当医師がベテランの場合は意見が言いづらい、他の意見が通りづらいということが本当にあるようです。診断に変な上下関係とか権威が入り込んでくる事がある。ある人の意見では、病院内では放射線科の医師は軽んじられているとも。

最終的には人間が判断しているからと言ってしまえばそれまでですが、病気の場合は命にもかかわるので、ある部分納得がいかないですよね。普通、放射線の医師とは直接話す機会はあまりないと思いますが、もし疑問があれば「放射線科の医師の意見はどうですか」と聞いてみても良いかもしれません。

2020.7.10
医療にコネは効くのか

かなりタブー的な話ですが、今回コロナウィルスに感染して入院されたアナウンサーの赤江珠緒さんが発言した「アビガンを投与されるのはコネがある人だけか」問題が話題になりました。当時、アビガンを投与された芸能人は回復し、アビガンを投与されなかった人が亡くなるといった「えっ」と思われる事が起きていましたので、まことしやかに巷のうわさになっていた事です。
アビガンはいまだにコロナウィルスの治療薬として承認されていません。しかし選択肢が無い状況で投与される人とされない人になぜ分かれるのか。誰が判断しているのか。私も当時疑問に思っていました。正しくは、コネではなく国の研究班による観察研究に参加している医療機関に入院した人は投与され、そうでない医療機関では使えない、という違いでした。

実はパタンナーが体調を崩し、原因が分からずたくさんの病院を回った際に「えっ」と思ったことがあります。
原因が分からず、わらをもつかむ思いでたくさんの病院でたくさんの検査をしました。受診したほとんどの病院は自分たちで調べた所でした。コネなしです。そんな中、顔の広い友人から、とても偉い方(!)からの紹介ということである病院で特別に診てもらう機会がありました。その時は既にたくさんの病院で同じ検査を受けていたので、ありがたいけれども何も結果は出ないというあきらめの心境でした。

ところが結果的にそこで病気が発見されました。同じような画像結果にも拘らず、根気よくというか、しつこく疑いをかけてくれました。特別に極めて親切な診療を受けた、という印象でした。
これがコネの力なのかは正直分かりません。ただ結果的にコネで診てもらった所で発見されたのは事実です。たまたまかもしれませんし、お医者さんが優秀だったのかもしれません。「問題ないですよ」で軽く済まさないという特別感はありました。

何とも言えない話なのですが、皆さんに言える事は、使えるコネがあれば使った方が良い、ということくらいでしょうか。

2020.6.26
同じ病院の同じ科でも

パタンナーが体調を崩し様々な病院を回りながら体験したこと、思ったことをお話ししようとこのコーナーを始めましたが、コロナによって医療関係の方々が大変な状況にもなり、何となくお伝えしにくくなり自粛していました。

病気になる事で気付く事も多かったですが、今回のコロナウィルスによって個人だけではなく社会全体にもたくさんの気付きがありました。健康であれば失敗も単なる経験であり、ちょっとした転換に過ぎないと思います。健康であればちょっとした不幸は、人生の遊び程度の事でしかないのだと思えます。
とにかく健康でさえあれば......

さて、昨年は体調不良の原因が分からず、たくさんの病院のたくさんの科を受診したことはお伝えしました。結果、たくさんのお医者さんと知り合うことになりました。そこで気付いたのは、同じ病院の同じ科でも医師によって診断の基準や、話の内容、アドバイスや治療の方法が違うということです。言いにくいのですが中には同じ科の別の医師の話を否定された医師もいらっしゃいました。

病院は一度受診すると再診の時には基本的に同じ医師が担当します。ただ昨年は本当に体調の急変が続き、いてもたってもいられず予約が無くても病院を再診してしまいました。そうなると担当の医師がいない場合は別の医師が診察することになります。あまり良い事ではなかったかもしれませんが、結果的に同じ病院の中でベテランの医師から研修医の方まで診察して頂く事になりました。

あくまで私たちの場合ですが、ある病院では経験豊富なベテランのお医者さん方よりも研修医さんの方が親身になって色々調べてくれました。基本的な病気に対するスタンスは同じなのですが、判断する基準のデータや検査の種類、アドバイスや処方する薬など、受診した患者にとっては「こんなに違うんだ~」という印象を受けました。研修医の方はお休み中もネットで海外の論文なども調べて下さいました。こちらの話も良く聞いて下さいました。本当に申し訳ないのですが、最初は研修医で大丈夫かと疑ってしまいました。ごめんなさい。

あまり受付で医師を変えて欲しいとは言えないですし、良い方法とは言えませんし病院にもよると思いますが、セカンドオピニオンも普通の時代ですので、同じ科でも別のお医者さんに診てもらう事でも何かのきっかけになるかもしれません。

2020.3.19
診察は「面接」

大きな病院はいつもとても混んでいます。毎日たくさんの患者さんが訪れます。いろんな患者さんがいるし、いろんなお医者さんがいます。そんな中で医者と患者は信頼関係を築かなくてはいけません。それって結構難しいことだと思いませんか。

パタンナーの診察に同行して思ったのは、医者と患者のコミュニケーションが簡単ではない事です。あくまでもはっきりとした単純な病気ではなく診断に慎重を要する場合の話です。
見ていると「ここも痛いんです、こっちも痛いんです、こんなに痛いんです、何で分かってくれないんですか」と感情的に訴える人が多い事です。もちろん患者さんはとても辛い状況なので仕方がないことです。おかしくはありません。私も本心では何度もそう思いましたから。もちろん、どんな患者さんに対しても真摯に丁寧に冷静に対応して下さる立派なお医者さんもいらっしゃいます。

でも、お医者さんの立場にも立ってみて下さい。人間ですから、たくさんの患者さんに色々な事を言われて疲れていたりもします。そもそもお医者さんは理性の人です。感覚の人ではありません。基本的にデータや数字で判断します。しかもお医者さんによって重要視するデータや患者に聞きたい事は微妙に違います。どんなお医者さんかを理解せずに思いつくままに情緒的な訴えをしてもウザがられるだけです。決して卑下したり媚びたりするという事ではなく、上手にコミュニケーションを取るために事前の準備が必要だと思います。

私たちは診察室に入ってまず、私が今のパタンナーの状態や前回からの経過などを、重要な事から順序立てて30秒で分かりやすく説明する事から始め、それを聞いたお医者さんが質問をし始めて患者であるパタンナーが具体的に答えるという方法を取りました。お医者さんが分かりやすく質問しやすいようにあらかじめ説明文をまとめておきました。台本のように。短くポイントを絞って30秒ほどで。

まとめることによって自分たちでも何を伝えたいのか、何を聞きたいのかが分かってきて自分たちの頭も整理されます。
もちろん言いたい事、聞きたい事はしっかり言います。遠慮する必要はありません。そうした自分の時間を残す為にも、良いコミュニケーションの流れが大事です。お医者さんの方でも「この患者さんは良く理解しているな」という顔になり、(それなら)「こういう検査をしてみましょう」とか、(そこまでご存じなら)「こういうケースもありますよ」という風に踏み込んだコメントを発してくれたりします。それによって診察時に効果的なやり取りが可能になり、お医者さんとも良い関係が生まれ短い時間で自分たちの印象も残せます。
一人で行かれる方のほうが多いと思いますが、一人ならなおさら準備は必要です。

診察は「面接」のようなものです。出来れば事前に想像できる範囲の質疑応答を練習するくらいが理想です。とてもそんな事が出来ないとしても、説明をまとめておくくらいの準備はしておいた方が「自分の為に良い」と思います。

2020.3.11
痩せてないのに「栄養失調」?

昨年弊社パタンナーが体調を崩してしてからというもの、本当にたくさんの大学病院のたくさんの科を受診しました。いろいろ驚くべき事を言われ驚くべき体験をしました。とても納得のいかない事、なるほどと思う事いろいろありました。

その中で繰り返し言われ驚いたのが、栄養失調だと言われたことです。
本人は158cm48kgといたって普通であり、見た感じもぽっちゃりではありませんが痩せているわけでもなく、本当に中肉中背で比較的良く食べる方です。食べる事が大好きで食べる事をとても大事にしている人です。その人が栄養失調だなんて。まさかそんな、という感じです。

医師から言われたのがたんぱく質が足りていない、たんぱく源をもっと取りなさい、という事です。
どちらかというと食事には気を付けていて、年齢的にあまり脂っこいものがもたれるようになってきたので野菜や魚中心としてバランスよくとることを心掛けてきました。自宅が仕事場ということで外食は少なくほとんど自炊です。油や糖分にも気を付けてきて、どちらかと言うと「出来ている食生活」かと思っていました。

ただ、筋力をつける、特に女性は筋肉が少ないので筋肉を付ける事も重要かとは思いました。病気ではなく、筋力が衰えたことで骨折から寝たきりになるお年寄りが身近でも多いと感じていたのは事実です。健康補助食品でも筋肉成分の摂取を目的としたものが売れているようですし、スポーツジムでも年配の女性がかなりいらっしゃいます。

なかなか食事だけで筋肉を付ける事は難しいのですが、我が家も赤みの肉や豆腐などの大豆製品を中心に摂るように食生活が変わりました。魚や野菜は変わらず、米や炭水化物や糖分を控えてそのぶん肉や大豆製品を増やしました。ざっくり言うとおかず中心で品数が増えました。楽しみであった甘いものはほとんど食べなくなりました。

もちろんいろいろな考え方がります。あくまで私たちが感じた事です。肝臓や腎臓、コレステロールにも注意しています。
友人にも話すと炭水化物や甘いものを減らすのはきついと言われますが(確かに)、全く食べないわけではないので慣れてくると大丈夫になってきます。
何よりも大変思いをしたので、日頃から心掛けておくべきことはやっておこうと思いました。今は無理ですが、ジムでの筋トレが目標です。

2020.2.27
あきらめないで下さい

何人かの方からご連絡を頂きました。弊社パタンナー同様に様々な検査を受けるも原因不明の痛みが続いていらっしゃる方からです。ご家族も含めてずっと悩んでこられたとの事。本当に辛かったのだと思います。お気持ちお察しします。
色々と試されて今も体操や運動など有酸素運動で頑張っていらっしゃる方や、整形外科やペインクリニックなどでの注射や、接骨院のマッサージ、鍼灸院に通われていらっしゃる方も多いようです。あくまでケースバイケースであり、程度の差もありますので対処療法でやっていかれるのもよろしいかと思いますが、そのどれもやって来て良くならなかった私たちとしては、線維筋痛症としての服薬治療を試してみられる事もお薦めしたいです。

私たちも複数のペインクリニックにも行きましたが、日本のペインクリニックは整形外科に近いようで、ブロック注射などの整形外科的な治療法が中心で、薬も外傷的痛み止め薬が中心でした。線維筋痛症では一般的な痛み止めは全く効きません。トラマールやトラムセットなどの弱オピオイド系の薬、ノイトロピン、ステロイド系の薬も効きません。全て整形外科やペインクリニックで処方され試しましたが、全く効きませんでした。

線維筋痛症は脳の中の知覚神経が強く刺激され痛みを強く感じてしまう、痛みにブレーキをかけるメカニズムが弱ってしまって起こるようで、脳内物質のセロトニンやノルアドレナリンと関係していると言われていますが、なぜそうなるのかは分かっていません。一般的な痛み止めが効かないのはその為です。
また、何かの病原菌の体内への侵入や、整形などでの手術やマッサージなどが原因で発症したり、悪化したりすることもあるようなので、注意も必要です。

現在も痛みに苦しんでいらっしゃる方も、そういった経験のない方も、特に女性であればどうか線維筋痛症の事を頭に留めておいてください。かなりの方が関係していると思われているのに、見過ごされている病気として。経験して辛い思いをした者として少しでも多くの皆さんに知っておいて欲しいと思いました。

2020.2.26
線維筋痛症の治療薬

線維筋痛症の疑いがあるけど、東京でも専門病院が少なく専門医がいないのでは地方なんかとても対応してもらえないと思われた方も多いと思います。確かに専門医を探し出すのは容易ではありませんが、私たちが経験した範囲で言うと治療法は2-3種類の薬を飲むだけでした。しかも、その薬は特殊なものでも高価なものでも劇薬でもなく、恐らくどこの病院の診療科でも処方される薬(もちろん保険薬)だと思われます。私が確認した範囲で言うと、家の近くの整形外科でも処方されました。後になって、ある大学病院で薬の質問した際にも、膠原病科や内科でも薬自体は処方されると聞きました。
その薬は
・サインバルタ 薬価30mg1錠\59.4(3割負担)
・リリカ(プレガバリン) 薬価150mg1錠\45.39(3割負担)
・タリージェ 薬価10mg1錠\45.45(3割負担)
・ガバペン 薬価300mg1錠\16.53(3割負担)
という薬です。

あくまでパタンナーの場合ですが効果のあったのは、サインバルタとタリージェです。寝たきりの状態から1か月で生活出来るまでに快復しました。現在もサインバルタは1日60mg、タリージェは1日20mg、それにガバペン1日600mgの3種類の薬を服用しています。特にリリカは幅広く処方されている薬ですが線維筋痛症の先生のお話だと、リリカは少量では全く効果が無いけれど1日300mgくらい飲めばかなりの効果があるという事です。
リリカとタリージェは一緒に飲めないので、サインバルタ+タリージェかサインバルタ+リリカという組み合わせになります。

パタンナーの場合は重症だったのでサインバルタは必須でしたが、軽症の場合はリリカかタリージェを高用量服用すれば効果があるようです。繰り返しになりますが、リリカは整形外科でも低用量処方される事はありますが、軽症でも低用量では全く効果はありません。低用量で効果がなく途中でやめてしまう事も多いので注意です。
あくまで弊社パタンナーの場合であって他にも薬の選択もあるのかもしれませんが、かなりの重症であったパタンナーでさえこの薬だけで快復したのですから、もっとひどい場合を除きこれらの薬で十分効果は望めると思いました。
つまり、私たちは薬の知識がなく、線維筋痛症の診断がついてから薬を処方されましたが、そこまで行かなくてもかかりつけのお医者様とよくお話し合いをされた上で、患者の側が薬の知識をもって処方を希望すればどこでも服用治療を始める事は可能ではないか、と思いました。

ですから本当に不思議なんです。そんなに処方が難しい薬ではないにもかかわらず(線維筋痛症の診断が出せない為に)薬の処方をしてくれない理由がわかりません。自殺してしまうほどつらい病状なのに。厚生労働省が、認知が進めば推定200万人もの患者がいるという警告を出しているというのに。
あらゆる検査でも問題がないのに重篤な痛みの症状がある時点で投薬治療を試してくれていれば、1年も苦しまずに済んだし、大変な医療費(もちろん保険治療です)を払う必要もなかったのに。これでは医療費の高騰に歯止めがかかりません。

知人が言っていたのですが、海外はペインクリニックが主流で、原因を調べるというよりも痛みがある場合は痛みを取り除く事に主眼が置かれているのに、日本の医療は原因を調べる事が優先でそれが確定されないと治療が始まらない、と。これが事実かは分かりませんし、日本の医療の良い点もあるとは思います。ただ自分たちの経験からその話は本当かもしれないと思ってしまう部分もあります。そして治してくれる方が重要であって、原因や病名は後でも良い(本音では何でも良いくらい)とも思います。

2020.2.25
線維筋痛症

パタンナーの病名は線維筋痛症です。レディガガが公表して有名になった病気です。最近ではアナウンサーの八木亜希子さんが公表し休業宣言をされました。

アメリカでは学会の研究が進みかなりの患者数が治療を受けているようですが、日本の厚生労働省が発表したデータによると、日本でも実際には(リウマチ患者70万人の約3倍の)200万人いるのではないかと推定されているにも拘らず、専門医が増えず専門の診療機関が増えないため実際の患者数は少なくとどまっていて、多くは更年期障害、膠原病、リウマチ、外科的関節痛などと診断され、婦人科や膠原病科、整形外科などで長期にわたる治療を余儀なくされているのです。女性ではだいたい35人に1人くらいの確立です。

この病気は圧倒的に働き盛りの中高年の女性が多く、アメリカでの男女比は1:9と言われています。一般的な検査では異常が見られず、CTやMRIでも異常は見つかりません。検査で異常が見つからない為なのか、名だたる大学病院でも専門医がおらず、治療が出来ない、あるいは病気として認めていないと言われます。
とても苦しい症状に加えて治療までたどり着くまでが困難を極める為、自殺念慮率は30%を超えると言われています。ネットでは、小さい子供を残して自殺をしてしまったお母さんなどの話がたくさん報告されています。
私たちも1年にわたり、やっとの思いで訪ねた様々な有名大学病院のあらゆる診療科で検査を受けても原因が分からず、薬ももらえず、健康ですよと言われ、気にし過ぎだとか、中には精神的な病気ではないのかとも言われ、面倒くさい患者との扱いを受け、中には診察をたらい回しまでされましたから、自殺を考える人の気持ちもすごく良く分かります。

私が線維筋痛症という病気を見つけ、大学病院の先生に詰問した際も、複数の先生に「病気は知っているけれど当病院では病気と認めていません」と言われたくらいです。「来られる方の中に丸山さんと同じ症状で原因が分からない患者さんは一定数いて線維筋痛所の疑いはありますが、専門医がいないのでうちでは対応できません」とも言われました。すべて誰もが知っている大学病院での話です。
私は今回の件が起こるまで、大学病院は高度医療を研究している最高機関だから、難しい病状の場合は大学病院でないと難しい、最後の砦とばかり思っていました。まさか大学病院では治療が出来ず、民間の病院の方が専門性が高い場合もある、とは思いませんでした。ですので必死の思いで有名大学病院ばかりを回っていました。

この病気は発見が遅れれば遅れるほど治りにくくなるのに、最終的にたどり着いた専門病院では「あなたは運が良い。とても早く来た方ですよ。皆さんここへ来るまでに数年を要しています」と言われました。
そして特徴として症状の激しさに比べ外見的にはあまり異常が見られない事です。関節リウマチや膠原病などでは赤く腫れたり骨が変形したり外見的なあきらかな変化が見られますが、線維筋痛症は全くない為、健康だとか怠けているとか思われがちです。

厚生労働省が勧告しているにも拘らず、これほど認知が進まず未診断や誤診が多く、大学病院でさえこの病気の診療を避ける理由は分かりません。ただ私が言いたいのは、かなりの方がこの病気に罹っているにも拘らず見過ごされて別の病気と診断され、治療が長引いているのではないかと思うので、まず、もしかしたら線維筋痛症ではないかという認識も持って頂きたいという事です。

2020.2.20
絶望と希望は紙一重

弊社パタンナーはここ約1年原因不明の体調不良に苦しみました。人間にとって最も幸福な「健康」を失った事によって大変な思いをしながら、たくさんの事に気付かされ、結果的に得る事もたくさんありました。
Mパターン研究所のお客様は40代50代の方も多く、体の悩みを抱えていらっしゃる方も多いかと思います。あくまで私たちが体験して気付いた範囲ですが、皆さまの健康の一助にして頂ければと思い、こちらのコーナーでお伝えしていきたいと思いました。

まず現在のパタンナーの体調ですが、一人で買い物に行ける所まで快復しました。ももの付け根から足先まで痛みは残るものの、様々な症状の多くはほぼ無くなってきたかなという状態です。今後の目標は自転車に乗って買い物に行く事、脚を曲げる屈伸が出来る事です。ここまで出来れば復活と言って良いと思います。

症状が始まったのは昨年の1月からです。原因不明の高熱が出た後、全身の筋肉と関節の激しい痛み、舌や手足のしびれ、全身の震え、こわばり、関節の動かしにくさ、歩行困難、発汗、不眠、倦怠感、疲労感などの症状が始まりました。
疼痛は、肘や脛をぶつけたような痛み、血液中をガラスの破片が流れているかのような激しい痛みが常態化しました。痛みに加えて頭や背中や腰に震えがあり、痛みと震えで横になってもほとんど眠れない状態でした。
天候気温にも左右されるようで、夏場には少し改善しましたが、秋以降に悪化して冬にはほぼ寝たきりになりました。

1年間かなりの数の大学病院の様々な診療科に行き、かなり専門性の高いものも含め、ありとあらゆる検査を受けましたが全て「異常なし」と言われました。「健康ですよ」とも言われました。本当に驚きました。健康ということで薬ももらえませんでした。ひたすら耐え、耐えられなくなっては病院に行き検査を受け、異常なしと言われる毎日でした。
あらゆる病気を疑い、難病も覚悟して、お医者さんの言うちょっとした一言を手掛かりに、たくさんの専門病院にも行きました。でもどこへ行っても結果は同じでした。

たまにほんの少しだけ良いと思える日もありましたが2日と続きませんでした。毎朝起きた時に不安からくるパニックが怖かったです。とにかく大丈夫、何とかなる、つらいねとなだめるしか出来ませんでした。寝たきりの時はほとんど眠れない状態でしたので、ずっと身体をさすりながら話を聞いていました。
寝たきりの一番悪い時には「死にたい」と繰り返していました。

そんな絶望的な中、昨年12月末に受診した専門医が処方してくれた薬が初めて効き、劇的に快方へと向かいました。1年も苦しんだのに、2か月ほどで今の状態まで快復しました。当事者としては奇跡としか思えないほどです。ずっと以前受診した病院に行った時には、お医者さんの方が驚いていました。こんなにはっきりと地獄が天国に変わるものかと驚くとともに、何か納得のいかない部分も感じました。
その専門医を受診するきっかけになったのは、ある大学病院の研修医がくれた薬を私がネットで調べた事でした。決して病院が導いてくれたわけではなく、私たちが手繰り寄せた事に、です。