新作
2024.10.11
J2405「セミオーバーサイズジャケット」
2つ釦シングルブレストのテーラードジャケットを作りました。
最近の若者向けのオーバーサイズのジャケットほどビッグではないですが、大人向けのややオーバーサイズのジャケットです。
ジャケットとしてだけでなく軽いアウターのようにも着こなせるので、昨今の気候には合っているのかなと思っています。
袖幅、袖口にゆとりがあるので、袖口をロールアップする着こなしもお薦めです。
前衿ぐりのあき部分は深過ぎず、衿の高さや雰囲気もベーシックな形に仕上げました。多くの方に着て頂けるように、と思いました。
テーラードジャケットの袖山は少しだけ丸みのある仕上がりにしてテーラードらしさとクラシカルな雰囲気にしましたので、お作り頂けるとフラットな袖山のデザインとは違う事が分かるかと思います。
ポケットもフラップタイプとパッチポケットの2種類を作れるように、パターンと説明書をお付けしています。
ポケットだけで雰囲気もガラッと変わります。素材に合わせてポケットが選べるのは大きなメリットかと思います。
是非楽しんで作って頂きたいです。
濃紺の素材は、ウール90%ナイロン10%のフラノです。
フラノの中でもやや厚地で少ししっかりとしています。
適度な反発感としなやかさがあり、表面は滑らかな手触りで少し光沢感があります。
厚みと反発感があるのでシルエットもしっかり出ました。衿もフラップも立体的に見えます。
作っていて思ったのは、やや厚みがあるのでフラップではなくパッチポケットが良かったかなと思いました。
厚みがあるとフラップと身頃の縫い目が硬くなりがちですので、フラップの場合は厚過ぎない素材が縫いやすく、合うと思います。
室内で着るジャケットはもちろんですが、少し厚みがある素材なので、昨今の温暖化の気候にはアウターとしてもこれ位が丁度良さそうです。
コーディネートは、次に発売予定のB2406リボン&バンドカラーブラウスと、デニムのパンツは参考商品(発売未定)、赤とグレーのチェックのスカートはS1812フロント5プリーツスカートです。
グレーのチェック柄はウールのフラノです。フラノの中ではやや薄手で軽く、適度な反発感があります。
しなやかで滑らかな手触りでとても軽い着心地です。厚過ぎないのでシルエットは濃紺のものよりも身体に沿うので細めに見えます。
パッチポケットで仕上げましたが、厚過ぎないのでフラップポケットも合うと思います。
裁断の時に柄合わせが必要でしたが、裾、袖口、後ろ中心などを合わせました。
ジャケットに使われるウール素材は針の通りも良くて縫いやすいので楽しいです。
パッチポケットだとフラップポケットよりも簡単で早く仕上がります。ウールギャバ、サージなどで仕上げると真夏以外は着用出来ますし、サマーウール、トロピカルなどは暑い季節にさらりと心地良いです。
コーディネートにウール素材を足すとぐっと上質感が増しますね。
コーディネートは、次回発売予定のB2406リボン&バンドカラーブラウスと、パンツはP2404ワイドストレートパンツです。
白のジャケットは綿の平織りでワッシャー加工されています。中厚程度の厚みでオックスに近いのかなと思いますが、はっきりとは分かりません。春夏でも作れるという意味で掲載しました。
織りの密度はやや高く、少し重さがあります。ハリや反発感はなくて、少しくったりとしています。少しだけ透けますが、何の為でしょうか。
ややくったりとしていても厚みがあるので袖山、シルエットもしっかりと出ました。袖をロールアップする着こなしが合いそうです。
綿なので裏地なしの一重仕様でパッチポケットで仕上げました。
釦はフラットな形がイメージに合うと思ったので、黒の貝釦を裏使いで付けました。大きさは18mmが手元にあった為、少し小さいですが使ってみました。
釦でも雰囲気が変わるので、色々試すのが楽しいですね。
コーディネートは、白いブラウスはM223テーパードラインブラウス、パンツは参考商品(発売未定)です。
詳細は「catalog」のページの「Jacket」のページをご覧下さい。